皆さん、こんにちは。
日頃から、デッサンを描いて画力を上げようと頑張っている方々や、これからデッサンを描いてみたいという方々に、デッサンのコツや上手くなるための秘訣を紹介します!
今回の題材は、「目・鼻・口・耳の石膏像」です。
AZUMAs美術学院に通っている方は、デッサンのカリキュラムの中にあるため、描いた経験があると思います。それほど、大事なモチーフであり、練習する上で良い題材であると思います。
そして、立方体や六角錐など面がはっきりとわかるモチーフから、滑らかな曲面であるモチーフになるため、”ムズかしい!”と感じる学生も多いと思います。
そんなモチーフを今回、東有達先生に描いてもらいました。工程ごとに、ポイントを整理してもらいながら、描いて頂きましたので、ご覧ください。
本日はありがとうございます!よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。久しぶりにデッサンを描く機会を頂き、楽しみです!
ーーー以下、東有達先生文章ーーー
四つの石膏と発泡スチロールの黒れんがをモチーフに、STEPごとにデッサンの工程をまとめました。各STEP、それぞれ大事なことを整理したので、見てください。
モチーフの特徴を、言葉で頭に入れておくと、特徴を見失わず描きやすいです。
また静物デッサンは空間を表現することが大切です。遠景・中景・近景を意識して、各モチーフの設置場所や設置面を考えましょう。
「ポイント」一般的に、メインを中景に持ってくる!
まずは下書きをして、完成のイメージを想像しましょう。そのためには、エスキースが大事です。エスキースを通して考えることは、主に以下の三つです。
- 光の方向や強さ、影の伸びる方向
- 紙にモチーフをどのくらいの大きさで配置するか
- それぞれの質感や固有色の違い
STEP4を参考に、画面に描き写していく。この時、四隅の余白を意識しながら、モチーフを画面いっぱいに配置する。
「ポイント」まず大きな円で、全体のスケール感を決めると描きやすいです。
今回は硬い石膏系なので、鉛筆の硬さもFなどのやや硬めを使いましょう。
「ポイント」明部で硬さを演出し、暗部はティッシュで塗りつぶし、マットな感じにしても良いです。
硬さを出すために、明部にタッチを入れていきましょう。このタッチが難しいですよね。習得するためには、何度も線を引く練習が必要だと思います。
全体の明暗のバランスを見ながら、塗り重ねていきます。
レンガは、2Bの鉛筆で下地を作り、一旦ティッシュで塗りつぶしました。その後、FやHBで硬さを演出するために、タッチを入れ、最後に3Bや4Bなどの鉛筆で、黒さを出しました。
レンガを黒くした後、石膏の色と合うかバランスを考えます。少し、石膏を暗くしました。
「ポイント」客観的に自分の作品を見る状態を、意図的に作ります。そうすることで、修正点を見つけやすくなります。
以上、完成です。
有達先生、ありがとうございました!