皆さん、こんにちは!
受験にもよく出題される手のデッサン。
柔らかい肉感に、骨格や筋肉、皺の存在など、表現しなければならないことがたくさんあり、受験生を悩ませていると思います。
今回は当学院の東有達先生による「手のデッサンの描き方」を紹介します。参考にしてみてください。在校生は分からないところがあれば、先生に直接聞いてくださいね。
事務局
本日はありがとうございます!よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします!手は難しいですよね〜頑張って描いてみます!
STEP
まずは気楽に、やさしく〜アタリを取ってみる
ポイント 最初からいきなり濃い線で輪郭線を取らないで、柔らかくアタリを取ってみる。
デッサンを始めたばかりの学生は、輪郭線を濃く描きがち。手は柔らかい印象が強いので、輪郭線はあまり強く描かない方が自然です。
STEP
暗部の部分をHBやFなどで塗ってみる
ポイント 影面は紙の目をつぶす!なるべくマットな感じになるよう、ティッシュなどを使いましょう
ここでもまだ細部の描き込みを始めない!とりあえず全体の印象を作るところから。
STEP
暗いところを作っていく
ポイント 指でも手前から奥の関係を意識してみる
今回は親指が一番手前、そこから黒を作っていきます
STEP
描き起こし開始!
ポイント どこを描けば、手らしさが出るのか考える
ここの作業が一番難しいと思います!ここはたくさん描いて、感覚を掴むことですね。良い作品を多く見て、目を肥すことも大切。自分の絵に対しても厳しくなれます。
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STEP
骨格や筋肉の盛り上がり、皺の表情を描き始める
ポイント 関節や筋肉の盛り上がりや皺は皮膚に馴染むように描いていく
手のどこに描写ポイントがあるのか、自分の手をじっくりと観察しながら、描き込んでみましょう。反復練習によって、覚えていきます。
STEP
影や暗部の黒さを上げる
ポイント 黒を入れる時は、B系の鉛筆に頼りすぎないこと。FでもHでも筆圧を強く描けば、黒が出せる。
各指の暗部の黒さを上げ、明部との差をつけ立体感を出せるように。
STEP
最終の微調整
ポイント デッサンはいつ完成するか、それは自分が決める!
「デッサンの終わりどころが分からない」という学生の声を聞きますが、自分が終わりと思えば、終わりで良いと思います。
言い換えるならば、「自分は今ここのレベルまで見えている」もしくは「ここまでのレベルしか見えていない」ということを表します。次回描くときに、今回よりも少し多く見えるようにすれば良いのです。
以下、完成した作品です!皆さんの参考になれば幸いです