2024.6.19~6.24 AZUMAs絵画展 in 新潟伊勢丹アートギャラリー

「芸術作品を購入する」とは?

皆さんは芸術作品を購入したいと思ったことはありますか。

美術館の展覧会や画廊・ギャラリー、百貨店などで本物の芸術作品にふれた時、気に入った作品に対して衝動的に「購入したい」「自分のものにしたい」と思ったことはないでしょうか。一方で「そもそも芸術作品を購入するという発想がない」「芸術作品を購入できるのは一部の富裕層だけ」と考える方も少なくないかもしれません。

実際に、日本はその経済規模に対して、まだまだアート市場が小さいと言われています。

(「日本のアート産業に関する市場レポート2022」日本のアート産業に関する市場調査より)

そこで今回は『芸術作品の購入』について少し言及してみたいと思います!

芸術作品を購入することで得られるメリットとは何か?誰でも購入していいものなのか?皆さんが芸術作品の購入をお考えの際に参考にしていただければ幸いです。

芸術作品を購入するメリットとは?

  1. 芸術作品を所有することができる
  2. 画家の肉筆画を通して、画家の生き方や思想を作品から体感することができる
  3. 芸術作品を飾ることで、日常空間が華やか・豊かになる
  4. 芸術作品を身近にふれることで、感性を養うことができる
  5. 作品あるいは画家に対する将来性を見出し、応援する・繋がりを持つことができる

1、芸術作品を所有することができる

まず作品を実際に購入することで、当然ながら作品に対する所有欲、あるいは独占欲を満たすことができます。また芸術作品は金融資産とは区別された、一つの資産になる得るということがあります。同じものが二つと存在しない一点ものの実物資産として、芸術作品を手元に残しておくことができます。

東富有先生の水彩画作品

2、画家の肉筆画を通して、画家の生き方や思想を作品から体感することができる

印刷物やレプリカとは違う、「本物」の作品にふれることができます。皆さんも、美術館のミュージアムショップなどで売られているポストカードや画集などの芸術関連商品としての作品と、展示室で生で見る作品とでは、色彩や明暗の印象がかなり違った…という経験はないでしょうか。色彩や明暗の印象だけではなく、画家自らの手で描かれた肉筆画からは、その筆致がありありと見て取れ、一筆一筆に画家の息づかいを感じられます。「本物」の作品にふれることで得られる体験は、鑑賞者に画家の生き方や思想をも理解させてくれるでしょう。

東有達先生の水彩画作品

3、芸術作品を飾ることで、日常空間が華やか・豊かになる

4、芸術作品を身近にふれることで、感性を養うことができる

芸術作品を飾ることで、日常的に芸術を感じることができます。クリエイティブな人はクリエイティブなお部屋に住んでいる…というのはどこかで聞いた話ですが、日常的に目にする物や空間が生活者に与える影響はきっと大きいのでしょう。

芸術作品があることで空虚な空間が華やかで豊かな空間に変わると同時に、子どもから大人まで、生活者の感性をも養うことができます。たとえば、同じ作品でも見れば見るほど印象が変わっていったり、年齢を重ねることで作品に対する考え方が変わったり、じっくり鑑賞することで作品に対して自分なりに様々な見解を持つことができたり…このような感覚は、日常的に芸術にふれているからこそ培うことができるもののように思います。

東俊達先生の油彩画作品

5、作品あるいは画家に対する将来性を見出し、応援する・繋がりを持つことができる

作品を購入するということは、画家に対する最も大きな支援であり、その支援は画家の芸術活動をより活性化させてくれるでしょう。作品を購入し、画家の活動を直接的に応援することで、芸術・文化振興に関わることができるのです。若手画家の作品を購入したのであれば、次世代を担う芸術家を応援したということにもなりますね。

芸術作品を購入することで得られるメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

芸術作品を購入するメリットが多岐に渡っているように、作品を購入する方の目的も様々です。また、芸術作品のジャンルも価格も幅広く存在しているアート市場は、一部のコレクターだけのものではなく、広く多くの人々に開かれています。

実際に、これは私の体験談ですが、大学の同じゼミの先輩がまだ学生でありながら芸術作品を購入したという話を聞いたことがありました。学生時代に芸術作品を購入するという発想がなかった私にとってはかなりの衝撃でしたが、先輩の話を聞いて、アート市場は年齢や所得に関係なく、誰にでも開かれているのだと感じることができました。

最後に、この記事をきっかけに、『芸術作品の購入』をより多くの方が楽しむことができればと思います。

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